shibuya slow stream vol.26「rooted hope」
良い都市とは、どのようなものか。実践に、歴史に、土地に、文化に、根ざす希望。良い都市には、 それがあります。そして、根を張るということは、やがて実をつけ、遠くにも届くということでもあります。
良い都市とは、どのようなものか。実践に、歴史に、土地に、文化に、根ざす希望。良い都市には、 それがあります。そして、根を張るということは、やがて実をつけ、遠くにも届くということでもあります。
泳がせておく、そのままにしておく、自由にしておく。す〜いすいと、心の向くまま、足の向くまま、想うまま。自分を、周りを、見守っている。良い都市には、気持ちや場所の余白があるように思います。
良い都市とは、どのようなものか。やろうと思ってやるものでもないけども、思わず、ついつい湧いてくる、はな歌。それが呼び水のようになって、調子がついてくる。その延長上にある景色。良い都市とは、はな歌交じりのものでもあるように思います。
良い都市とは、どのようなものか。良好な予感。予感の良好。良い都市には、気持ちや足が向く何かがあります。でも、その何かというものは、野生動物のように、追えば逃げてしまうようなものであるようにも思います。意図的につくろうとしても、叶わぬものであるようにも思います。
良い都市とは、どのようなものか。あちらと、こちら。そちらと、あちら。異なるところに橋がかかって生まれる、新たな流れ。良い都市とは、その橋のような挨拶が交わされる場所であるような気がします。異なるもの同士がすれ違うときに生まれる、ハイタッチのような越境挨拶。ちょっと浮かれているようだけど、結構、切実な越境挨拶。
良い都市とは、どのようなものか。思い切り吸い込みたくなるような新鮮な空気が流れる。肌あたりの心地よい風が流れる。都市の良い状態というものを、「気の巡りの良さ」とすると、じゃあ、どのような「気」が都市を巡ると良いのか?ということも考えたくなります。たとえば、勇気と呑気。街なかを、そんな気分が巡っていく。そういう理想の持ち方があっても良い気がしてきます。
徹底や極端という意味も持つRadicalという言葉の語源は、「根(ラテン語のradix)」であるそうです。なんだか意外なような気もしますが、ちょっと考えてみると、納得感も湧いてきます。良い都市とは、どのようなものか。その根っこのところから物事のそもそもを問う姿勢に宿る、溢れ出る過剰さ。今の都市には、それくらいの「根本的さ」が必要な気がします。根のところまでたどれば、わたしたちはわかり合えたり、はたまた、お互いのわからなさをも分かち合える。そういう願いも湧いてきます。
良い都市とは、どのようなものか。「生き生きと活動すること」という意味を持つ「躍動」という言葉は、まさに目指すべき都市像を表しているように思います。
良い都市とは、どのようなものか。「偶然のより良い出会いが訪れる」というものは、まさにあるべき都市像を表しているように思いますが、運というものを良し悪しに振り分けているものが何なのかというところに、不思議さを感じます。